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空き家を相続したら?片付け・管理・処分の進め方と費用相場を解説

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2026.06.29

空き家を相続したら?片付け・管理・処分の進め方と費用相場を解説

この記事の要点(先に結論)

  • 全国の空き家は約900万戸、空き家率は13.8%と過去最高(総務省・2023年)。実家を相続して空き家になるケースは年々増えています。
  • 空き家を放置して「管理不全空家」「特定空家」に指定され勧告を受けると、土地の固定資産税の優遇(住宅用地特例)が外れ、税額が最大6倍になることがあります(2023年の空家法改正)。
  • 片付けは「自分の物・共有スペースから」少しずつ。費用は自分で処分すれば家電リサイクル料金や粗大ごみ手数料が目安、業者一括なら間取り別で数万〜数十万円が相場です。
  • 相続した不動産は2024年4月から登記が義務化(3年以内)。片付け・管理・登記をセットで考えておくと安心です。

親から実家を引き継いだものの、「誰も住まない家をどう片付け、どう管理すればいいのか分からない」——そんな悩みは年々増えています。空き家は放置するほど傷み、税金や近隣トラブルのリスクも高まります。この記事では、相続などで空き家を持つことになった方に向けて、片付けの進め方、費用の目安、最低限の管理方法、そして相続手続きの注意点を、公的機関の情報を交えて整理しました。

空き家とは?放置すると何が問題なの?

空き家とは、居住その他の使用がなされていないことが常態である建物などを指します。総務省の住宅・土地統計調査によると、2023年10月時点の全国の空き家は約900万戸で過去最多、総住宅数に占める空き家率は13.8%と過去最高を更新しました。30年前と比べると空き家数はおよそ2倍に増えています。

人が住まなくなった家は、換気や通水が止まることで一気に傷みます。湿気によるカビや木材の腐食、害虫・害獣の発生、庭木の越境、不法投棄やごみの放置、放火や不法侵入といった防犯上のリスクなど、放置するほど問題は深刻になります。早めに片付け・管理に着手することが、結果的に費用も手間も抑えることにつながります。

空き家を放置するとどうなる?税金が上がるって本当?

2023年12月に「空家等対策の推進に関する特別措置法(空家法)」が改正され、対策が強化されました。これまでは倒壊の危険などがある「特定空家」が主な対象でしたが、その前段階の「管理不全空家」という区分が新設され、市区町村が早い段階で指導・勧告できるようになっています。

ポイントは税金です。住宅が建つ土地は「住宅用地特例」によって固定資産税が軽減されていますが、管理不全空家・特定空家に指定されて勧告を受けると、この特例が解除されます。その結果、土地の固定資産税が最大で約6倍、都市計画税が最大約3倍に上がる可能性があります。「放置していたら税金が跳ね上がった」とならないよう、適切な管理が欠かせません。

空き家の片付けはどこから始めればいい?

遠方にある、量が多い、何から手をつけるか分からない——空き家の片付けは負担が大きく感じられます。次の順番で進めると、無理なく片付けられます。

1. まずは現状を把握し、計画を立てる

最初に家全体を見て回り、残すもの・処分するもの・売れそうなもののおおまかな量を把握します。遠方なら、帰省やまとまった休みに合わせて「今回は1階だけ」と範囲を区切ると進めやすくなります。

2. 大切な書類・貴重品から確保する

権利証や通帳、保険証券、印鑑、現金、思い出の品などは、処分作業の前に必ず確保します。あとから「捨ててしまった」と後悔しないための重要なステップです。

3. 「いる・いらない・保留」で仕分ける

その場で判断できない物は無理に処分せず「保留」に。きょうだいなど親族がいる場合は、形見分けの希望を先に確認しておくとトラブルを防げます。

4. 処分ルートごとに分ける

不用品を「自治体のごみ」「家電リサイクル」「売る・譲る」「不用品回収業者」などに仕分けます。量が多い場合は、買取と回収をまとめて頼める業者に相談すると効率的です。

空き家の片付け・処分にかかる費用はどれくらい?

費用は「自分で処分する」か「業者に一括で頼む」かで大きく変わります。

自分で処分する場合(公的な料金の目安)

家具や自転車などの粗大ごみは、多くの自治体で事前申し込み+手数料券(数百〜数千円)が必要です。粗大ごみとは一般に、最も長い部分が「おおむね30cmを超え、重さ100kg以下」の耐久消費財を指します(基準は自治体により異なります)。

エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の「家電4品目」は粗大ごみに出せず、家電リサイクル法に基づく処分が必要です。リサイクル料金の目安は次のとおりです。

品目

リサイクル料金の目安

エアコン

990円〜

テレビ(15型以下)

1,320〜1,870円

テレビ(16型以上)

2,420〜2,970円

冷蔵庫・冷凍庫(170L以下)

3,740円〜

冷蔵庫・冷凍庫(171L以上)

4,730円〜

洗濯機・衣類乾燥機

2,530円〜

※メーカーにより異なり、別途、収集・運搬料金が2,000〜3,000円程度かかります(経済産業省・家電リサイクル券センターの情報より)。

業者にまとめて頼む場合の費用相場(目安)

家一軒分の片付けを一括で頼む場合、間取り別のおおよその相場は次のとおりです。物量や作業人数、立地(搬出のしやすさ)などで変動するため、必ず複数社から見積もりを取りましょう。

間取り

費用相場の目安

1K・1DK

3万〜10万円

2DK・2LDK

9万〜25万円

3DK・3LDK

15万〜40万円

4LDK以上

25万〜60万円

※上記は一般的な目安です。建物の解体までを行う場合は、別途まとまった費用がかかります。実際の費用は現地見積もりでご確認ください。

処分ルートごとの特徴を整理すると?

処分ルート

向いているもの

費用の目安

自治体の粗大ごみ

家具・寝具・自転車など

数百〜数千円/点

家電リサイクル

家電4品目

リサイクル料金+収集運搬料

売る・譲る・寄付

まだ使える物・価値ある物

0円〜(収入になる場合も)

不用品回収業者

量が多い・大型・一括で処分したい

間取り別で数万〜数十万円

空き家を「管理」するには?最低限やっておきたいこと

すぐに売却・活用しない場合でも、定期的な管理で建物の傷みと近隣トラブルを防げます。最低限、月1回程度を目安に次の点を確認しましょう。

換気と通水(窓を開けて空気を入れ替え、蛇口やトイレの水を流して配管の乾燥・悪臭を防ぐ)、庭木や雑草の手入れ、郵便物の回収(ポストにたまると不在が分かり防犯上も危険)、雨漏りや外壁の異常チェックなどです。遠方で通えない場合は、自治体やシルバー人材センター、民間の空き家管理サービスを利用する方法もあります。

片付けで出た物はどうする?売る・譲る・寄付する

空き家には、まだ使える家具・家電・着物・骨董・趣味の道具などが眠っていることが少なくありません。「捨てる」前に活かす方法を考えると、ごみの量も処分費用も抑えられます。リユース(再使用)は、限りある資源を大切にするSDGsの観点からもすすめられる選択です。

具体的には、リサイクルショップや出張買取での売却、フリマアプリでの販売、親族や知人への譲渡、地域の福祉団体・NPOへの寄付などがあります。価値の判断が難しい物がまとまってある場合は、買取と回収を同時に頼める業者に相談すると、手間を減らせます。

不用品回収・片付け業者を頼むときの注意点は?

手軽な不用品回収ですが、業者選びには注意が必要です。家庭から出た廃棄物の収集・運搬には、市区町村の「一般廃棄物処理業の許可」(または委託)が必要です。国民生活センターによると、無許可業者が「定額パック」「トラック詰め放題」などと安さを掲げて集客し、後から人件費や処分費などの名目で高額請求するトラブルが報告されています(2021年度の相談は2,000件超)。

回収された物が不法投棄される恐れもあるため、依頼前に「自治体の許可があるか」「追加料金が発生しないか」を確認し、複数社で見積もりを比較しましょう。環境省も、無許可の回収業者を利用しないよう呼びかけています。

空き家と相続の手続きで気をつけることは?

空き家を相続したら、登記の手続きも忘れてはいけません。2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に登記しないと、10万円以下の過料が科される場合があります(法務省)。施行前に相続した未登記の不動産も対象で、2027年3月末までの手続きが必要です。

名義が亡くなった親のままだと、売却や解体、各種契約の手続きが進められません。片付けと並行して、登記の状況や固定資産税の納税通知書、ライフラインの契約状況も確認しておくと、その後の判断がスムーズになります。


空き家の片付けは、物量が多く遠方だと、一人で抱え込みがちです。株式会社Next Earthは、埼玉・関東エリアで不用品回収・買取・遺品整理/生前整理をワンストップでお手伝いしています。まだ使える品は買取でき、処分費用の節約にもつながります。現地でのお見積もりは無料ですので、「何から頼めばいいか分からない」段階でも、お気軽にご相談ください。

  • お問い合わせ: https://www.nextearth.site/contact
  • サービス一覧: https://www.nextearth.site/services

よくある質問(FAQ)

Q. 空き家を放置すると、どんなリスクがありますか? A. 湿気によるカビや腐食、害虫・害獣、庭木の越境、不法投棄、放火・不法侵入などのリスクが高まります。さらに勧告を受けると固定資産税が上がる可能性もあります。早めの管理・片付けが大切です。

Q. 「管理不全空家」に指定されると税金はどうなりますか? A. 勧告を受けると土地の「住宅用地特例」が解除され、固定資産税が最大約6倍、都市計画税が最大約3倍に上がる可能性があります(2023年の空家法改正)。指導の段階で適切に対応することが重要です。

Q. 空き家の片付けはどこから始めればいいですか? A. まず家全体の物量を把握し、権利証や通帳などの貴重品を先に確保します。そのうえで「いる・いらない・保留」に仕分け、処分ルートごとに分けると効率的です。遠方なら範囲を区切って進めましょう。

Q. 遠方の空き家はどう管理すればいいですか? A. 月1回程度を目安に、換気・通水・庭の手入れ・郵便物の回収・雨漏り点検などを行います。通うのが難しい場合は、自治体やシルバー人材センター、民間の空き家管理サービスの利用も検討しましょう。

Q. 空き家の家具や家電はどう処分しますか? A. 家具などは自治体の粗大ごみ、家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機)は家電リサイクル法に基づく処分が必要です。量が多い場合は、買取と回収をまとめて頼める業者が便利です。

Q. 空き家を相続したら、何か手続きが必要ですか? A. 2024年4月から相続登記が義務化され、取得を知った日から3年以内の登記が必要です(怠ると10万円以下の過料の可能性)。売却や解体の前提にもなるため、早めに司法書士などへ相談すると安心です。

まとめ

空き家は、放置するほど建物が傷み、税金や近隣トラブルのリスクも高まります。2023年の空家法改正で「管理不全空家」への勧告による増税リスクも明確になりました。片付けは「貴重品の確保」から始め、自分で処分すれば家電リサイクル料金や粗大ごみ手数料が、業者一括なら間取り別で数万〜数十万円が費用の目安です。まだ使える物は売る・譲る・寄付して費用とごみを減らし、業者選びでは「許可」と「相見積もり」を忘れずに。そして相続登記(2024年4月〜義務化)も片付けとセットで進めておくと安心です。無理のない範囲で、一歩ずつ整えていきましょう。

出典・参考

  • 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/tyousake.html
  • 国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000035.html
  • 経済産業省「家電4品目の正しい処分/家電リサイクル法」 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/
  • 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」 https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221102_1.html
  • 環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください」 https://www.env.go.jp/recycle/kaden/tv-recycle/qa.html
  • 法務省「相続登記の申請義務化について」 https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00599.html
  • 株式会社Next Earth 公式サイト https://www.nextearth.site/

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。税金・法律・手続きは自治体や時期により異なる場合があるため、実際のご判断は各自治体・専門家(司法書士・税理士など)にご確認ください。